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今夜の番組チェック

 

つづき

まずは店内に入り、メニューを確認するが今にも消えそうな字で黒板に書かれたメニューがあっただけで、それ以外は見当たらない。メニューを聞く前にこの雑然とした店内について聞きたかったので、おっちゃんに「なんでショーケースが中に入ってるの?」と聞いてみた。おっちゃんは「改装中や!今度リニューアルするからや」と素っ気無く答えた。それでこんな雑然としているのか。さらに店内を見渡すと、「宇宙人教室」と書かれてPOPがあった。「心と体と地球のヘルシーピープル研究所」と書かれている。謎だ!おっちゃんに「宇宙人教室やってよ」とお願いすると、「これは時間かかるから、また今度」とはぐらかされてしまった。

 宇宙教室とは???

そして、おっちゃんは我々の注文を聞くどころか、水一つ出さずに、自慢を始めた。しまった。おっちゃんっていうたらあかんねんやった。マスターや(金星人でも可)。まずは1月の上旬に出演したテレビの録画を延々と見せられた。テレビではめちゃくちゃ店内は整理されており、すかさず「何やテレビやとめちゃくちゃきれいやん」といった。マスターは「そりゃテレビやもん」とテレビ慣れした答えをくれた。

 雑然とした店内

そしてビデオを見てる間にも、なにやらアルバム2冊を取りだし、中国で修行していたころの写真や、国連の会議に出席したときの写真や、曼荼羅の写真や、気功の会の写真や、皇族や国賓と一緒に取った写真などを見せてもらった。

我々が少し退屈してきたのを感じたのか(さすがテレビに何度も出演しているだけある)、「おっちゃん(自分ではおっちゃんって言うてた気がするな。)このまえUFO取って来たのやで」というのだ。

なにや!なにや!UFOって、ざわめきが起こった。おっちゃんが持ってきたのは、駄菓子屋で売っているようなしけたUFOのおもちゃであった。われわれは肩透かしを食らい失笑したが、なぜか目をランランに光らせている人物がいた。美人秘書の反応がおかしい。「これ良いわ」と感嘆の声をあげ、我々が馬鹿にした態度を取ると、続けて言うには「えんくみも(さっきのビデオで出演していた。)これ欲しがってたやん。かわいいって言ってたやん」いやえんくみはえんくみや。美人秘書は美人秘書や。最終的には「これ欲しいから、売っておっちゃん!」気が狂ったのか美人秘書!これも宇宙家族の怪しげパワーのためか?

 おっちゃんが採取したUFO

肩透かしを食らった我々に、マスターは更なる口撃を仕掛けてきた。「おっちゃん金星人やねん。証拠あるねん。見せたろか?」とまたおっちゃんの口車口撃が始まった。ゴキブリほいほいに入っていくゴキブリのように、何度騙されても、おっちゃんの魅力的な口撃に負けてしまい。「見せてください」と素直に言ってしまった。

そして持ってきたのが、おっちゃんの半身写真だった。そこには七色に光る後光がおっちゃんの背後を色飾っていた。技術者あがりの隊長は内心「フィルムに上手いこと光が入ったのやろ。偶然の産物や」と半信半疑でいたら、更に「漫画にもおっちゃんが金星人であることが書かれてるねん。」と謎に満ちた言葉を発したのである。

そして持ってきたのは、きったない週間雑誌の1ページだった。「載ってるやろ!おっちゃんのこと」と言うのだが、われわれにはふうつのギャク漫画の1ページにしか見えなかった。「良く見てみ、大阪の天神橋筋五丁目で生まれた神の落とし子って書いてあるやろ(確かに書いてあった。)。それがおっちゃんのことや!天神で生まれた神の落し子っておっちゃんしかおらんやろ。」とのたまった。どこまで本気でどこまでが冗談か良く分からなくなってきた。

 金星人の証拠1

 金星人の証拠2

紙面もかなり使っておっちゃんを説明してきた。実際におっちゃんの説明も軽く1時間くらいあった。かなりおっちゃんの怪しげ洗礼を受けた我々に、更なる怪しげが待っていた。

さておっちゃんも一通り説明したので、満足したのか「水も出さずに申し訳ないな。自分らなに食べる?」と聞いてきた。ようやく食堂らしくなってきたで

「おっちゃんメニューが消えかかって分からないから、お勧め頂戴よ」と言うと、「UFO定食とヤカマシイとDNA定食にしとき、定食を皆でつつきながら食べたらええやん。」と答えた。

なんぞいな??その「UFO定食」「ヤカマシ」「DNA定食」とは!!期待を呼ぶぞ。おっちゃんが最初に出してきたのは「ヤカマシ」だった。おっちゃんに「ヤカマシって何?」と問うと「焼き飯とヤキソバを組み合わせたもの、だからヤカマシや」と答えた。そのときは「そうか焼き飯とヤキソバでヤカマシか!これは上手いネーミングだな」と感嘆したが、今良く考える「やきめし」と「やきそば」でなんで「やかまし」やねん!「や」と「し」しか合ってないやないか!と言いたい。やっぱり隊長も宇宙家族のパワーにやられていたようだ。味のほうは、皆さんが行ったときの楽しみにしておこう。(おとうちゃんの昼飯って感じ)

さて次に出てきたのは、「UFO定食」だった。大きな普通のコロッケの上にクリームコロッケが乗っていて、その上に中学生のときに良く食べたたこにかたどった真っ赤なウインナーが乗っていた。この形状がUFOとでも言いたいのだろう。(かなり陳腐!)そして味噌汁の具もかなりいい加減だった。高野豆腐とあさりとワカメとねぎで具だくさんの味噌汁だが、寄せ鍋みたいだった。

最後に出てきたのがDNA定食!またしても謂れを聞いた隊長だったが、このとき隊長は、すでに宇宙家族パワーにやられていたようだ。隊長はこの時のおっちゃんの台詞が思い出せないのだ。

多分おっちゃんは「鰯にはDHAがたくさん含まれていやろ。DHAの効果で頭が良くなるからDNA定食や」と言った気がするのだが、定かではないし、今思い返してみるとまったく文章に脈絡がない。ただの鰯定食をDNA定食と呼ぶにはもっとがウンチクがあっても良いと思う。

 UFO定食(いわゆるコロッケ定食)

 ヤカマシ(いわゆるソバメシ)

 DNA定食(いわゆるいわし定食)

食事も済んで最後におっちゃんが我々に「金星人」の話をしてきた。あれは「きんせいじんとは違うねんで」というのだ。おお今まであれだけ宇宙とはやなんやとウンチクを言って来たおっちゃんがここで、180度方針転換してどうしたのだと疑問を抱くと、「あれは「かねほしひと」って読むのやで!おっちゃん貧乏やねん」というのだ。「はははっはは」と笑い声が店内にこだました。

けどもおっちゃんは「おっちゃんがきんせいじんの証明見せたるわ」って言ってたで!

おしまい

この背景はUFO定食で作られています。(美人秘書作)

(美人秘書からの補足)

それから補足を1つ。『金星人』が『かねほしひと』であるのと同じように、『大阪城』は『だいはんじょう』と読むらしい。

最後に、そこらここらに書いてあった金星人のお言葉の中で秀逸なのを1つ。
『花を持った手で女をなぐってはいけない。なぜなら花がいたむから。』

 

 おっちゃんにおごってもらった。

 金星人の俳句

 

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